7月と8月に長野県内で行われるお祭りの情報を集めてみました。灯籠の明かりが美しいフェスティバルや、市民が街中で踊る賑やかな祭り、力強い太鼓のパフォーマンス、そしてアート写真や人形劇のイベントなど、夏の夜をより特別に彩る行事がたくさんあります。これらの祭りで、夏の長野県を存分に楽しんでみませんか。
長野びんずる
長野市の歴史に根ざした夏の行事『長野びんずる』は、半世紀以上の伝統を誇ります。この名前の由来は、市内の国宝・善光寺に鎮座する「びんずる尊者像」、愛称「おびんずるさん」から来ています。伝説によれば、おびんずるさんをなでるしゃもじでごはんを食べると健康が維持されると言われており、祭りの主要な「びんずる踊り」では、実際のしゃもじを持ったり、手をしゃもじのようにして踊ります。祭りの中には、誰でも参加できる団体も存在し、多くの屋台も出店されます。なお、当日は近隣での交通制限も行われるので、ご注意ください。
【開催地】長野県長野市・中央通り、昭和通りなど
【開催日】2023年8月5日
上田わっしょい
1972年(昭和47年)から続いている上田市の代表的な夏の祭典『上田わっしょい』。主要な市街地が歩行者天国となり、約1万人が熱気に包まれながら踊る姿が見られます。参加する連々は、「わっしょい」という掛け声とともに、正式なり自作の踊りを熱心に披露します。みこしを背負う集団や太鼓の演奏をする集団もあり、バラエティに富んだショーが繰り広げられます。 祭りへの参加を迷っている方も、飛び入りでの参加が可能な団体があるため、気軽に楽しむことができます。ただし、当日は近くの道路に交通制限がかかるので、計画的にお越しください。
【開催地】長野県上田市・中心市街地(大手町・原町・海野町・松尾町など)
【開催日】2023年7月29日
いいやま灯篭まつり
『日本夜景遺産』として名を馳せる『いいやま灯篭まつり』は、毎年8月に飯山市で行われる注目のイベントです。国の伝統的工芸品である内山紙で作られた約1万の灯篭が、JR「飯山駅」の近く、本町商店街や高橋まゆみ人形館を美しく照らします。 地域の方々や全国から送られるメッセージを持つ灯篭や、大きな灯篭アートも展示され、見ごたえ十分です。地元高校生をはじめとした様々なパフォーマンスも楽しむことができ、城下町の夏夜が一層華やかになります。さまざまな屋台も出ており、グルメもお楽しみいただけます。当日、近辺では交通制限が設けられる予定ですので、ご注意ください。
【開催地】長野県飯山市・本町商店街、高橋まゆみ人形館
【開催日】2023年8月11日
中野ションションまつり
長野県の北のほう、中野市が誇る一大イベント『中野ションション祭り』。宴会などの際に、縁起物として「ションションション」と手を叩きながら唱える「御天領締め」という風習があり、それが祭りの名称の由来となっています。 祭りのハイライト、「ションション踊り」で、参加者たちはさまざまな衣装で街を踊りながら進みます。参加を希望する方も気軽に加わることができ、楽しむこと間違いなしです。中央広場公園や中野陣屋前広場公園では、数多くの屋台が設けられ、最後には約100発の華麗な花火が空を彩ります。
【開催地】長野県中野市・市街地、中央広場公園、中野陣屋前広場公園
【開催日】2023年7月22日
松本ぼんぼん
松本市で毎年8月の第1土曜日に賑わいを見せる『松本ぼんぼん』祭り。江戸の時代より松本地域で、ほおずきの提灯を持った女の子たちが盆の歌を歌いつつ行進していた「ぼんぼん」という伝統行事が、この祭りの名前の起源となっています。地元では「松ぼん」という愛称で親しまれております。 昭和50年から「アルプスのふもと、歴史深い城下町で、松本ぼんぼんの歌と踊りの響きを!」というコンセプトのもと、連々が松本の中心部を踊りつつ進行します。踊りのスタイルは正調で統一されているので、参加者と観客との一体感が際立ち、お祭りの雰囲気をじっくりと味わえます。雨が少し降っても進行となり、祭り当日は周辺道路の交通制限もございます。
【開催地】長野県松本市・中心市街地(本町通り、大名町通りなど)
【開催日】2023年8月5日
中川どんちゃん祭り
長野県南部、伊那谷の中心にある中川村が舞台となる『中川どんちゃん祭り』。この祭りは毎年8月の第1土曜日に、牧ヶ原文化公園で繰り広げられます。キャラクターのステージやビンゴゲーム、そして多数のテント市が「楽市楽座」として賑わいを見せます。夜には、約1,500発の華麗な花火が空を彩り、祭りのクライマックスを迎えます。 2023年度の詳しい開催日や内容は、今後公式サイトで公開される予定です。詳細情報は、公式ページをチェックしてください。
【開催地】長野県上伊那郡中川村・牧ヶ原文化公園
【開催日】2023年8月5日
水無神社例大祭 みこしまくり・花火大会
木曽町の「水無神社例大祭 みこしまくり」は、毎年7月22日と23日に行われる、勢い溢れるお祭りです。みこしを勢いよく落として転がす、熱気に満ちた行事で、2日目の夜がそのクライマックスとなります。「宗助!幸助!」との大合唱とともに、みこしは縦横無尽に転がされ、24日の未明には、最終的にはつぎ棒だけの状態で、水無神社へと捧げられます。
この伝統行事の背景には、平安時代の宗助と幸助の二人が戦乱の中で御神体を保護した伝説が根底にあります。また、1日目の夜には、約1,000発の花火が空を飾る大会も開かれます。お越しの際は、周辺での交通制限をご注意ください。
【開催地】長野県木曽郡木曽町福島・水無神社など
【開催日】2023年7月22、23日
岡谷太鼓まつり
岡谷市で毎年8月13日と14日に繰り広げられる「岡谷太鼓まつり」は、1970年(昭和45年)に御諏訪太鼓の宗家の指導のもと「岡谷太鼓保存会」が設立され、市の商業祭として始まりました。現在、保存会内には18のチームが所属し、その力強い太鼓の演奏は見る者を魅了します。
この祭りには太鼓の演奏だけでなく、ダンスの行列「MINAKOIわっさか」や、市民が参加するダンスのステージ「ふれあい広場」、そしてみこしを担いでの「街なかパレード」も行われ、訪れる人々を楽しませています。
【開催地】長野県岡谷市・イルフプラザ駐車場など
【開催日】2023年8月13、14日
まとめ
夏の長野県は、その風物詩とも言えるさまざまなお祭りで賑わいます。伝統と新しさが交錯するこの地で、心温まる体験や感動的な瞬間、そして地域の誇りや絆を感じることができるでしょう。これらの祭りは、地域の人々だけでなく、訪問者たちにとっても特別な日となっています。次の夏、長野県の魅力に触れ、その豊かな文化や歴史を存分に感じながら、夏の思い出を作りませんか。長野の夏は、あなたを待っています。