長野県の絶景!渓谷スポット特集

長野県は、壮大な山々に抱かれ、その間を流れる美しい渓谷がたくさんあります。ハイキングやトレッキングでその自然を満喫することはもちろん、橋の上からや展望台からの景色は息をのむほど。そして、舟を使っての川の旅も、まるで別世界を体験しているかのような非日常感が味わえます。この度、旅人や観光客に絶対に見てもらいたい、長野県の渓谷スポットを集めてみました。それぞれの場所での楽しみ方や、特に注目したいポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

赤沢渓谷(あかざわけいこく)

長野県の渓谷には、木曽ヒノキを中心とした緑豊かな森が広がっており、その中に「赤沢自然休養林」という特別な場所が存在します。この場所は、国が保護する国有林のひとつとして選ばれています。森の中には、清らかな渓流に沿った「渓流コース」を始め、舗装された道や木造の橋で歩きやすくなっている「ふれあいの道」など、さまざまな散策コースが整えられているんです。そして、園内を緩やかに走る「森林鉄道」。これに乗れば、足を運ばなくても森の中の新鮮な空気や、鳥のさえずり、木々のざわめきを感じながら、リフレッシュする時間を過ごせますよ。

【アクセス】中央自動車道「伊那IC」より車で約80分

【住所】長野県木曽郡上松町小川

高瀬渓谷(たかせけいこく)

高瀬川を中心としたエリアは、大自然と人の技が織り成す美しい風景「高瀬渓谷」として知られています。ここには、立派な「大町ダム」「七倉ダム」「高瀬ダム」の三つのダムが連続して存在しており、その姿は壮大です。特に「大町ダム」の近くに広がる「竜神湖」は、その周辺に整備された「高瀬渓谷緑地公園」で散策やピクニックを楽しむことができます。そして、湖の高台に立つ「龍神湖展望広場」からは、湖と遠くの市街地の美しいコントラストを堪能できます。さらに、このエリアには「葛温泉」があり、その周りには三つの温泉宿が営業しています。日帰り入浴もできるので、トレッキングや散策の後には、温泉でゆったりと疲れを癒してください。また、「高瀬ダム」近くの「槍見台」からは、遥か遠くの「槍ヶ岳」の頂を望むことができ、その眺めは圧巻です。

【アクセス】長野自動車道「安曇野IC」より車で約40~50分 、上信越自動車道「長野IC」より車で約70~80分 

【住所】長野県大町市平高瀬入

烏川渓谷(からすがわけいこく)

北アルプスの美しい山々、常念岳や蝶ヶ岳から流れる烏川がつくる、絶景の渓谷地帯がここにあります。この地域には、「烏川渓谷緑地」と名付けられた公園が広がっており、その公園は「水辺エリア」と「森林エリア」の二つのエリアで構成されています。

「水辺エリア」では、北アルプスや蝶ヶ岳をバックにした景色を楽しみながらつり橋を渡る冒険を体験できます。また、アカマツに囲まれた散策路や、広々とした芝生公園でのリラックス、そして子供たちが喜ぶ水遊びスポットも満載です。

一方、「森林エリア」では、自然の木々に囲まれた木道や歩きやすい散策路を歩くことができ、その中を進んでいくと、新緑や紅葉の季節には特に美しい景色が広がっています。ハイキングやトレッキングを楽しむにもぴったりの場所となっており、自然と一体となるような時間を過ごすことができます。

【アクセス】長野自動車道「安曇野IC」より車で約20分~25分

【住所】長野県安曇野市堀金烏川

巣栗渓谷(すぐりけいこく)

美ヶ原高原の東端に広がる「巣栗渓谷」は、標高1,000mの高地に位置しており、美ヶ原の緑豊かな山々と武石川の清らかな流れが織り成す、息をのむような美しい風景が広がっています。この渓谷の中心に位置する「渓谷広場」は、遊歩道を歩きながら渓谷の美しい風景を堪能でき、小さな子どもたちを連れた家族でも安心して楽しむことができます。平らな場所が多く、休憩所や東屋も設けられており、ゆっくりと過ごすことができます。

その周辺には、「お仙ヶ峡」という場所があり、ここでは近くの滝つぼからの勢いよく流れる滝を真下から見上げることができ、その迫力を体感できます。また、「竜ヶ沢ダム」では、条件が整えば水面に映る景色が鏡のように美しく、その水鏡の美しさに心を奪われることでしょう。

さらに、このエリアの中心「武石観光センター」では、食事や休憩ができる施設や売店が充実しており、家族みんなで楽しめる釣り堀やキャンプ場も完備しています。一日中過ごしても飽きることがない、巣栗渓谷は家族旅行に最適なスポットと言えるでしょう。

【アクセス】上信越自動車道「東部湯の丸IC」より車で約40分、「上田菅平IC」より車で約50分

【住所】長野県上田市武石上本入

松川渓谷(まつかわけいこく)

千曲川を源に持ちながら、その美しい流れをみせる「松川渓谷」は、日本を代表するV字渓谷の一つ。特に、秋の紅葉の季節にはその美しさを求める観光客でにぎわい、その大自然の魅力に引き込まれます。

渓谷の入り口に架かる、鮮やかな赤色が特徴の「高井橋」は、高山村の象徴として知られ、ここから眺める四季折々の風景は、まるで絵画のよう。そして、その近くには、高さ約180mを誇る壮大な「八滝」や、水の流れを背にしてみる「雷滝」(裏見の滝)といった絶景スポットが点在しています。

さらに、この渓谷の魅力は、自然の美しさだけでは終わりません。「信州高山温泉郷」として名高い、渓谷を彩る8つの湧出する温泉。そこには、心を癒す温泉宿がずらりと並び、日帰りでの温泉浴も楽しめるのです。松川渓谷は、自然の美と温泉の恵みを同時に楽しむことができる、まさに夢のような観光地と言えるでしょう。

【アクセス】上信越自動車道「須坂長野東IC」「小布施スマートIC」より車で約30分

【住所】長野県上高井郡高山村

柿其渓谷(かきぞれけいこく)

柿其川が織りなす「柿其渓谷」は、約8kmにわたって広がる花こう岩の造形美が魅力。その岩肌が滝や淵とともに織り成す景色は、まるで大自然が描き出す芸術のよう。

アクセスも良好で、JR「十二兼駅」を起点に、自然と調和する歩道を進むこと約1時間10分。その先には、名も奇麗な「牛ヶ滝」が待っています。さらに足を延ばすこと40分、林道の先には絶景を望む展望台が。ここからの眺めは、訪れた者の心に特別な思い出として刻まれることでしょう。

そして、「恋路のつり橋」の先から始まる、断崖絶壁に沿った約300mの遊歩道。その途中からの景色は、エメラルドグリーンの水面と峡谷が組み合わさった、息をのむような美しさです。ここ「柿其渓谷」は、自然の中での冒険と感動を求めるすべての人々に、その魅力を惜しみなく披露してくれる場所なのです。

【アクセス】長野自動車道「塩尻IC」より車で約90分

【住所】長野県木曽郡南木曽町読書

阿寺渓谷(あてらけいこく)

砂小屋山のふもとより湧き出る阿寺川の流れが作り出す渓谷は、長さ約15kmにわたる壮大なステージ。そこには、木曽地方を代表する五木:ヒノキ・アスナロ・コウヤマキ・ネズコ・サワラが美しい緑のカーテンを描いています。

この渓谷の最大の魅力は、“阿寺ブルー”とも称される、まるで宝石のようなエメラルドグリーンの清流。その水の透明度は、深みでさえも浅瀬のように見えるほど。足を入れれば、涼やかな水流が訪れた者たちを心地よく迎えてくれます。

散策を楽しみたい方のために、林道や遊歩道がきちんと整備されており、渓谷の名所・千畳岩やロマンティックなつり橋、深く静かな淵など、その美しさを身近に感じるスポットが点在。阿寺渓谷は、自然とともに心の奥深くまでリフレッシュしたいすべての人々に、最高のひとときを約束してくれる場所です。

【アクセス】長野自動車道「塩尻IC」より車で約90分

【住所】長野県木曽郡大桑村野尻

まとめ

長野県は、その壮大な自然が織りなす風景や歴史的な背景、そして心温まる地域の文化によって、多くの人の心をつかんで離しません。ここに紹介した渓谷スポットは、県内のほんの一部に過ぎません。それぞれの渓谷が持つ独自の魅力を体験し、四季それぞれの風情を感じることができます。日常の喧騒から離れ、深い緑と清冽な水音に囲まれた場所で、心のリフレッシュを求めるなら、長野県の渓谷を訪れることを心からおすすめします。